先日ニュースでひきこもりの人の相談・支援について取り上げていたので、その話しを少し、、、

ひきこもりの人の相談・支援のために全国68か所に「ひきこもり地域支援センター」がに設けられています。そのひきこもり地域支援センターが2015年度相談を受けた家庭のうち、訪問支援を実施できたのは全体の9%にとどまったことが読売新聞の調査でわかりました。自ら相談窓口に出向くことが難しい方には訪問支援は有効な手段のひとつですが、訪問のノウハウのある専門家不足や、スタッフが不足していることから、なかなか訪問支援が実施までいたらないケースが多いようです。

当院ではひきこもりの相談に対してどのようなアプローチを行っているのかご説明させていただきます。状態や状況によってさまざまですが、基本的にはまず家族様に来院いただき、ご家族相談という形で情報をお伺いしたうえで、可能な場合は訪問診療という形でご対応させていただいております。

しかし、ひきこもりの方のアプローチに関しては非常に繊細で難しい部分があります。それは、無論ご本人様が病識にご理解があり、その後も受容していただけるようであれば、訪問診療という形で継続させていただけるのですが、病識が薄い方や、病識の理解がない方に関して、ご本人様が診療を拒否された場合は、その後のアプローチがなかなか継続しづらいというところです。

しかしながらそのままの状態にしておくより、まず行動を起こすことが重要です。なぜならそのひとつの相談や訪問診療をきっかけとして、回復へと進まれるケースもあるからです。

当院には精神保健福祉士も常駐しておりますので、まずご相談からされてみるのもひとつではないでしょうか。

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